ふと 思い出した詩
夕暮れに撮った写真をみてて、
ふと”京都の秋の夕ぐれは”のフレ-ズがあたまをよぎった。
40年?ほど前の多感な年頃に良く聞いた、加川 良の歌。
記憶回路の不思議を感じる。
高田 渡さんのことを語った歌だそうです。
<加川 良 下宿屋>より
京都の秋の夕ぐれは、 コートなしでは寒いくらいで
丘の上の下宿屋は、いつも震えていました。
僕は 誰かの笑い顔が見られることより
うつむきかげんの彼をみつけたかったんです。
ひもじい気持ちも あまりに寒いせいか、感じなかったようです。
ただ たたみの上で 寝転びたかったんです。
やさしすぎる 話のうますぎる 彼らの中にいるより
うすぎたないカーテンの向こうの
裸電球の下に すわりたかったんです。
彼はいつも誰かと そして なにかを 待っていた様子で
ガラス戸が震えるだけでも 「ハイ」って答えてました。
そのハギレのいい言葉は あの部屋の中に
いつまでも残っていたし
暗やみで なにかを待ち続けていた彼の姿に 唄を見たんです。
湯のみ茶わんに お湯をいっぱい いれてくれて
「そこの角砂糖でもかじったら」って、言ってくれました。
その時「ありがとう」と答えてうつむいたのは
胸が痛み出したことと 僕自身の後ろめたさと・・・・
かわききったギターの音が
彼の生活で そして 湿気のなかに ただ1つ
ラーメンのこうばしさが 唄ってたみたいです。
ブショウヒゲの中から、ため息がすこし聞こえたんですが
僕にはそれが 唄のように聞こえたんです。
一杯のみ屋を 出て行くあんたに
むなしい気持ちが わかるなら
汚れた手のひら 返してみたって
仕方ないことさ
あせって走ることはないよ
待ち疲れて みることさ
ため息ついても 聞こえはしないよ
それが 唄なんだ
僕が歩こうとする道には いつも 彼の影が映ってたみたいです。
小さな影でしたが 誰だって その中に入り込めたんです。
それから 彼の父親が 酔いどれ詩人だったことを知り
今 僕が こうしてるから 彼こそ 本当の詩人なのだと
言い切れるのです。
新しいお湯が シュンシュンなった時 ラーメンをつくってくれて
そして ウッデイや ジャックを聞かしてくれたんです。
それから ぼくが 岩井さんやシバ君と会えたのも
すべて この部屋だったし すべて 僕には 唄だったんです。
なにがいいとか 悪いとか そんなことじゃないんです。
たぶん僕は 死ぬまで彼に なりきれないでしょうから
ただ その歯がゆさの中で 僕は信じるんです。
唄わないことが 一番いいんだと 言える彼を
ふと”京都の秋の夕ぐれは”のフレ-ズがあたまをよぎった。
40年?ほど前の多感な年頃に良く聞いた、加川 良の歌。
記憶回路の不思議を感じる。
高田 渡さんのことを語った歌だそうです。
<加川 良 下宿屋>より
京都の秋の夕ぐれは、 コートなしでは寒いくらいで
丘の上の下宿屋は、いつも震えていました。
僕は 誰かの笑い顔が見られることより
うつむきかげんの彼をみつけたかったんです。
ひもじい気持ちも あまりに寒いせいか、感じなかったようです。
ただ たたみの上で 寝転びたかったんです。
やさしすぎる 話のうますぎる 彼らの中にいるより
うすぎたないカーテンの向こうの
裸電球の下に すわりたかったんです。
彼はいつも誰かと そして なにかを 待っていた様子で
ガラス戸が震えるだけでも 「ハイ」って答えてました。
そのハギレのいい言葉は あの部屋の中に
いつまでも残っていたし
暗やみで なにかを待ち続けていた彼の姿に 唄を見たんです。
湯のみ茶わんに お湯をいっぱい いれてくれて
「そこの角砂糖でもかじったら」って、言ってくれました。
その時「ありがとう」と答えてうつむいたのは
胸が痛み出したことと 僕自身の後ろめたさと・・・・
かわききったギターの音が
彼の生活で そして 湿気のなかに ただ1つ
ラーメンのこうばしさが 唄ってたみたいです。
ブショウヒゲの中から、ため息がすこし聞こえたんですが
僕にはそれが 唄のように聞こえたんです。
一杯のみ屋を 出て行くあんたに
むなしい気持ちが わかるなら
汚れた手のひら 返してみたって
仕方ないことさ
あせって走ることはないよ
待ち疲れて みることさ
ため息ついても 聞こえはしないよ
それが 唄なんだ
僕が歩こうとする道には いつも 彼の影が映ってたみたいです。
小さな影でしたが 誰だって その中に入り込めたんです。
それから 彼の父親が 酔いどれ詩人だったことを知り
今 僕が こうしてるから 彼こそ 本当の詩人なのだと
言い切れるのです。
新しいお湯が シュンシュンなった時 ラーメンをつくってくれて
そして ウッデイや ジャックを聞かしてくれたんです。
それから ぼくが 岩井さんやシバ君と会えたのも
すべて この部屋だったし すべて 僕には 唄だったんです。
なにがいいとか 悪いとか そんなことじゃないんです。
たぶん僕は 死ぬまで彼に なりきれないでしょうから
ただ その歯がゆさの中で 僕は信じるんです。
唄わないことが 一番いいんだと 言える彼を
by photo_break
| 2010-01-12 21:13
| 公園
|
Comments(2)
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mamamonolo at 2010-01-16 12:59
tochiさん、すっかり出遅れました。
年が明けて随分経ちますが、今年もどうぞ宜しくお願いします^^;
年末年始と、たくさんフォト撮られたようですね~。
penももう慣れたでしょうか。
息子さんの大学受験の年なんですね。
合格祈願、私もひそかにお祈りいたします^^
うちも来年ですが、今から考えるだけでドキドキです。
夕暮れを見て、思い出していただいた詩こそ、幸せものです。
遠い過去を回想しながら、今の風景をだぶらせて見てみるのも
オツなものですね。
そして、そんな詩を思い出させた夕暮れの風景も画面左に
写った飛行機が哀愁を感じさせてくれました。
年が明けて随分経ちますが、今年もどうぞ宜しくお願いします^^;
年末年始と、たくさんフォト撮られたようですね~。
penももう慣れたでしょうか。
息子さんの大学受験の年なんですね。
合格祈願、私もひそかにお祈りいたします^^
うちも来年ですが、今から考えるだけでドキドキです。
夕暮れを見て、思い出していただいた詩こそ、幸せものです。
遠い過去を回想しながら、今の風景をだぶらせて見てみるのも
オツなものですね。
そして、そんな詩を思い出させた夕暮れの風景も画面左に
写った飛行機が哀愁を感じさせてくれました。
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photo_break at 2010-01-17 21:48
玲華さん
こちらこそよろしくお願いします。
写真の出来は別にして、すっかりpenが手になじんできました。
無理すると出張鞄に入るのが何ともお気に入りです。
センタ-試験の結果は本人の責任。
と思いながら、神頼みするは親自身の安心のため?!
今日センタ-終わって、吉と出るか凶と出るか。
しばらくの間、不安な気持ちを楽しみます。
微妙バランス。。。。玲華さんも来年お楽しみ下さい。(^_-)-☆
そんなせいか、血気盛んな頃の詩を思い出したのかな。
こちらこそよろしくお願いします。
写真の出来は別にして、すっかりpenが手になじんできました。
無理すると出張鞄に入るのが何ともお気に入りです。
センタ-試験の結果は本人の責任。
と思いながら、神頼みするは親自身の安心のため?!
今日センタ-終わって、吉と出るか凶と出るか。
しばらくの間、不安な気持ちを楽しみます。
微妙バランス。。。。玲華さんも来年お楽しみ下さい。(^_-)-☆
そんなせいか、血気盛んな頃の詩を思い出したのかな。